破壊されたものを元通りにするための

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ハワイに白人が入植する前・・・。すなわち強大なアメリカンマネーが資本として注入される前、ハワイは自然と共存するシステムができていました。特にオアフ島は、ワイアナエとコオラウの山脈からの豊富な水源が、その下流に住むハワイ人の生活を営ませていました。自然界で・・・


有効的に利用された水源は、魚たちをたくさん育て、下流には養殖池、そして、タロイモ畑が一面に広がる。すべて、自然からの恵みを有効的に利用した「村システム」であった。
このシステムは1000年単位で、続いた。
もし、そのまま、白人がハワイに入ってこなければ、このシステムが今でも続いていたと推測されます。
しかし、短期的な私欲のために、ハワイの土地は悪改良され、たった、10年単位しか続かなかったパイナップル産業、サトウキビ産業、コーヒー産業、そして、観光産業のため、コンクリートのダムが上流に作られ、プラスチックのパイプによって、水が強引に運ばれている。
その結果、ハワイの川は冷えあがり、タロイモは作られなくなった。
現地人があまり利用しない、ゴルフ場で、水が大量に使われるため、タロイモ水田がなくなる。
ワイキキにある、アラワイ運河は、そもそも、マノアから流れる大量の水をせき止めた形で存在しており、ヤシしか生えなかったワイキキに、宿泊地としての家を建てるために、強引に冷えあがらせた結果として、今のホテル街が存在している。
ハワイにて、良く思うことは、物を粗末にする人と、大切にする人の差が激しい。
わざと壊しているのではないか?と思うぐらいに、いい加減に使う人も多い。
そして壊れたから、新しいものを作る。そうやって、アメリカの産業は栄えてきたのかと思うぐらい。
自然が元気なら、その元気を人間はもらえるはず。自然に感謝をすること。
恵みをもらったら、その恵みを返すこと。
たとえば、シダを自然からもらったら、その分のシダを植えること。
そうやって、1000年単位の営みを続けていけば、きっといいことがある。
フラは、踊りのことではなく、ハワイに関わる歴史、伝統の一部であり、すべてでもある。
とても、大切なこと。一緒に考えてほしい部分です。写真は、タロイモ畑の手入れ。

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