Ipuheke分解

私が持っているイプヘケの数を、全部は、かぞえたことがないですが、主として使っているのは、Ho’opa’aの時に使っている大きいIpuが2つ。東京用と新潟用。
それ以外に、’Olapa用に2つ。あわせて4つ。
普段はHaumanaにイプヘケの作り方を教えたり、イプヘケの修理をしたりしているので、自分のお気に入り、というイプヘケは大小1つずつかもしれません。
初代のイプヘケは、地震の時、タンスの上に乗せていたスーツケースの餌食になりました。
今考えてみると、それは、多分修理が可能だったのかなと思いますが、その時の自分では修理が無理だったのだろうと、思いました。
なぜなら、壊れたものは、直せない。と思っていたし、Ipuhekeはとても神聖だから。という迷信じみたものに駆られていたからです。
実際は全くそんなことはないのですが・・・。

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2代目のイプヘケ。これも、わけがわからず、Waimeaの楽器屋さんで購入したのがもう10年以上になるでしょうか。
叩きづらく、重い。
とはいえ、これが自分に与えられたイプヘケだと思い込んでいたので、それを使うしか、なかったと言ったほうがよいかもしれませんね。
フラを知れば知るほど、フラの本質に触れば触るほど、まやかしのような知識や、日本で蔓延している迷信は、全く意味がないことがよくわかり、それはイプヘケ然り。
「これはクムフラしか触ってはいけない」
という、半分脅しのような迷信。
しかし、ケイキ(子供)であっても、イプヘケを使って踊るのですよ。
大好きなものは、他の人には触られたくない。というのは当たり前で、その延長として、自分の大好きなイプヘケは、他人には触ってほしくないものです。
その気持ちはわかりますよね?
私の場合は、ぜひ触れてほしいのでどんどん触ってもらいますが。
しかし、Pahuの場合は、楽器そのものがとても神聖なものなので、これは、あまり気安く触ることは禁止ですが。
さてさて、その2代目のイプ。そろそろ修理をして、叩きやすくしたいなぁと思い、ドリルと電動のこぎりを使って分解。
そして、いろいろ、内部調査をしてみました。
面白いですね。他人が作ったイプヘケの作り方を見てみると。
私は、イプメーカーでもありますので、ちゃんといい仕事をしているかどうかは、接着面と、その形、内部の削り方を見ると、よくわかります。
その査定結果としては、フラに詳しい人が作ったものとはほど遠いものでした。
でも、これを復活させて、自分が使いたくなるようなイプヘケに生まれ変わるために、頑張って作りなおしてみようかなと思っています。