フラを学ぶ上でとても大切なことがあります。
「ハワイ語」
口語を持っていたハワイ人には、文語がなかったのです。
なぜか?
それはキャラクター(文としてあらわす形:文字のこと)がなかったから。
今日は言葉のお話です。言語学=linguistics です。
現在でも、世界のあちらこちらには、文字がない民族がたくさんいます。
言葉が独自に発達し、その地方でしか使われない、言葉の言い回し。
「方言(ダイアレクト)」ともいいますね。
日本にも方言というのがあります。これは口語です。
これを文語で書く人はいません。
たとえば、
「しゃんめぇ」という茨城ナマリがありますが、これは「しょうがない」ということで、
文で書くときは
「しょうがない」
と書きます。
「ここでよろしいでしょうか?」と、文章で書く言葉は、
「ここらでいがっぺよ?」
となります。
えっと、ハワイの話でしたね。
ハワイに文語が入ってきたのは、カメハメハ2世。LIHOLIHOの影響です。
22歳で即位したLIHOLIHOは、政策的に、宣教師によるキリスト教の積極的な布教を推進します。
それとハワイ語がどう関係があるか?というと、
キリスト教の「聖書」は英語で書かれているのですから、
それを読むためには、文字を読むことができなければならなかったからです。
キリスト教が布教するに随って、英語が読めるようになったのです。
いままで、ペトログリフという、象形文字(実際は文字ではなく、絵です)しかなかった民族に、
言葉を紙に残す必要が無かった民族が、「文字」という簡易的な伝達ツールを手に入れた、ということです。
英語をよむだけではなく、口語のハワイ語の「音」をローマ字読みで、文語にしていき、
その結果、日本語と同じような、「子音+母音」の組み合わせで、
A,E,I,O,U,の母音、h, k, l, m, n, p, wの子音で構成されたハワイ語の文語が出来上がりました。
これに、長母音のkahakōと、促音の ʻokinaが入り、今のハワイ語の形となりました。
問題は、この子音にない言葉。「T」です。
全ての構音を正しくローマ字に興すことができないわけで、
それは、たとえば、日本語でも、
「デュ」とか。
とくに破裂音。舌を使って勢いよく「テュッ」「ティ」などの言葉の使い方は、母音+子音では表現が難しいこと。
それよりも、この編纂作業のときに、「T」が使われなかった、ということが一番の原因です。
ハワイアンのCDを聴いていると良く出てくるフレーズで、一緒に考えて見ましょう。
「Kuahiwi nani 'oe Haleakalā」
この曲は、「ハレアカラ フラ」という曲のフレーズ。
Kuahiwi=山
nani=美しい
'oe=とても
Haleakalā=ハレアカラ: Hale=家 a=助詞 ka=定冠詞 lā=太陽 すなわち、太陽の家、という意味。
です。
でも、ハワイアンミュージシャンの多くは、Kの音を、Tで歌います。
だから、
「テゥワヒビー ナニ オエ ハレアカラー」
ってなかんじ。
Tサウンドは、その語源をマーカサス、ニュージーランド地方にもつ、いわゆる「トケラウ方言」として、現在も残っています。
ティリーフという、葉っぱがありますが、これは、「Ti」と書きますが、実際は「Ki」といわれる場合もあります。
日本語もその都度教科書検定というのがあり、日本語が見直されてきました。本来持っていた日本語の発音は、江戸時代以前のものとは大きく違うようです。
そう考えると、ハワイ語も、とっても奥が深いですね。
今日紹介したのはごく一部。
ハワイ語のお話は、私のレッスンで、しっかり、じっくり教えてあげます!
ヒロ博士より
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